投資

海外赴任時の証券口座はどうなるの?配当金はどうなる?

  • 海外赴任したら証券口座はどうなるの?
  • 株は保有したままにできるの?
  • 配当金はどうなるの?

資産運用をされている方には海外赴任をするにあたって、こんな悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

今回海外赴任をするにあたって、実際の証券会社の対応を確認して参りましたので、その時の対応について紹介したいと思います。

この記事を読めば、海外在住を見据えて証券口座の取り扱いに悩んでいるあなたの悩みが解決されます。

結論から申し上げますと、証券口座によっては継続保有可能。

株式は一般口座へ移管され税引後の配当金が証券口座へと振り込まれます

海外在住者となるときの証券会社の対応

私は「SBI証券」と「楽天証券」の口座を保有しておりましたので、2社についての対応を紹介します。

SBI証券

SBI証券のHPでは下記のように記載されています。

当社に証券総合口座をお持ちのお客さまが、海外勤務等の理由により一時的に出国「(本邦)非居住者」 される場合、原則「帰国されるまでの間」も当社の証券総合口座(お客さま名義)にて有価証券等をお預けいただくことができます。
ただし、当社では日本国外で金融商品取引業務を行う許可(免許)などを海外の監督官庁等から得ておらず、居住国の法令諸規則に則った対応を行うことはできません。
具体的なお手続き方法につきましては、「当社カスタマーサービスセンター」または「お客さまのお取扱い店」までお問い合わせください。

SBI証券 HP

今回は海外赴任に際して実際に電話して対応を伺ってみました。

対応は下記の通り。

  • NISA口座での保有銘柄→一般口座へ移管
  • 特定口座での保有銘柄→一般口座へ移管

帰国後は特定口座・NISA口座に戻すことはできない。

帰国後に新たに特定口座・NISA口座を開設することは可能とのこと。

一般口座へ移管する際は、取得価格が変わってしまうため購入時の取得価格は分からなってしまうとのこと。

■株式の売買

新たな株式等の購入はできないが、売却は可能とのこと。

ただし本来、海外在住者は売買手数料がかからないとのことだが、SBI証券のシステム上の関係で、売買手数料は発生するとのこと。

■配当金

→配当金に関しては、国内の常任代理人を選定することで、住民税の5%を控除された額が振り込まれるとのこと。

こちらに関しては証券口座から引き出し可能であると言われました。

■株主優待

株主優待に関して、実家に送付先を変更して欲しいとお願いすると、信託銀行に確認して欲しいとのこと。

まず三菱UFJ信託銀行にかけてみると、保有銘柄と本人確認をされました。

その後、常任代理人の手続きが証券会社の方でされれば、システム上自動的に切り替わるようになっていると伝えられました。

おそらく、みずほも三井住友も同じ対応になると思われます。

■租税条約について

租税条約に関しても聞いてみましたが、SBI証券の方では分からないとのこと。

■手続き関係

稼働日2日前後で書類を常任代理人の手続きの書類を送付するとのことでしたが、私の場合時間がないので、直接実家に送っていただくようお願いしました。

・海外在任中も売却については可能。ただし販売手数料は発生する。

・配当金については、税引後の金額が証券口座に振り込まれる。

・証券口座のお金は今まで通り引き出しが可能。

・株主優待は実家に設定できる。

楽天証券

楽天証券のHPでは下記のように記載されています。

当社に証券総合口座をお持ちのお客さまが、海外勤務等の理由により一時的に出国「(本邦)非居住者」される場合、原則「帰国されるまでの間」も当社の証券総合口座(お客さま名義)にて有価証券等をお預けいただくことができます。
ただし、当社では日本国外で金融商品取引業務を行う許可(免許)などを海外の監督官庁等から得ておらず、居住国の法令諸規則に則った対応を行うことはできません。
具体的なお手続き方法につきましては、「当社カスタマーサービスセンター」までお問い合わせください。

楽天証券 HP

楽天証券のHPによると、楽天証券は、特定口座の継続利用も出国前の事前手続きで可能。(出国中は一般口座に移管されるが、帰国後に特定口座へ戻すことができる)

NISA口座についても、出国前の手続きで最長5年間NISA口座での継続保有が可能とのこと。

  • 楽天証券は帰国後に特定口座へ戻すことができる。(出国中は一般口座へ移管される)
  • 楽天証券はNISA口座については最長5年間継続保有が可能

実際の一般口座移管後の状態は?

移管後どのような状態になっているのか、皆さん気になりますよね。

今回は私が海外赴任前に気になっていたポイントを簡単にご紹介したいと思います。

移管後の画面

移管後の画面については、下記のようになります。

まずNISA預り、特定口座のものは全て一般預りへと移管されました。

買付日は買付した時の日付のままになっています。

購入単価は参考単価と表示され、購入時の損益もわかるようになっているままです。

移管時の単価に画面が変わってしまうのではないかと思っていましたが、今のところこのような状態になっています。

配当金

さて、配当金はどんな状態になっているのか気になりますよね。

配当金は税引後の分が証券口座の方に入金されているようです。

配当金も振り込まれているということのようなので、安心です。

赴任ギリギリになってしまい、常任代理人の設定がまだできておらず、15%ではなくまるまる税金が取られた額が入金されています。

出金

出金も画面を見る限り、登録されている金融機関に払い出しができるようになっているようです。

これで円のフローもバッチリですね。

将来海外赴任をする可能性がある方は楽天証券がおすすめ!

今回の内容を踏まえると、将来海外赴任をする可能性のある方は楽天証券で口座を開いておくことをおすすめします

楽天証券であるならば、

  • 帰国後に特定口座へ戻すことができる
  • NISA口座で最長5年間保有継続が可能

という大きなメリットがあります。

もし今他の口座で保有されている方は、楽天証券へ株式を移管しておきましょう。

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・18歳: ド田舎より上京 ・22歳: ドイツ遊学-ヨーロッパ放浪 ・23歳: バカ田大卒業-世界一周 ・23歳: 地元企業→FIRE決意-株式投資開始 ・29歳: 上海駐在-中国株開始 将来の夢:FIRE→起業して海外多拠点生活 座右の銘:「なんとかなる」