FIRE後社会との関わりをどう持つか
先日、すでに55歳を超えてFIREするにも十分な資産をお持ちの上司とサシで飲む機会があった。
お酒や食事、各国の文化に詳しく、とても教養のある方である。
独身貴族で毎日優雅に過ごしていらっしゃるようだ。
そんな上司は、何歳になっても仕事を続けていくようだ。
仕事を辞めると社会との接点がなくなってしまうとおっしゃっているのが印象的だった。
65歳になったら退職して、交通整理などのアルバイトなんかをやろうかなと。
先ほど述べたように、お酒や食事だけなく、サッカーや車など多趣味な方なのだが、そんな仕事人間ではないような方でも、社会との接点なくなることへの不安はあるのだろう。
職場しかコミュニティがない上に、特に趣味がなく、仕事しかやることがないというのは、きっと多くの中年男性が抱えている問題ではないだろうか。
私も30代に突入し、周りも結婚し始め、更に海外赴任ということもあり、日本の友人と会うのは1年に1回あるかないか程度だ。
TwitterやInstagram、FacebookといったSNSも海外赴任してから基本的に全て断っていいるのでネット上で連絡を取り合うこともない。
SNSの遮断は時間が無限に生まれるので本当におすすめだ。
大学生の頃は、友人のSNSを見て近況を確認したり、わざわざコメントを書いたりしたものだが、それが持続しなければ友人関係が保てないというのであれば、それまでの関係だと思うようになった。
最近はありがたいことに現地でできた友人と毎週飲み歩いているのだが、お互いのどちらかが異動になれば、今後数年また会うこともないかもしれない。
出会いがあれば、別れもある。
私はあまり人と群れるのが好きではない。

周りの人が変わらないのは、自分が成長していない証拠であると思う。
常に何事かに挑戦し、環境が変われば、当然周りの人も変わっていくものだ。
これまでそうだったし、きっとこれからもそうだろう。
ただ、今後末長く付き合っていける友人を一人でも多く作っていきたいと最近は本気で思っている。
巡り会えたのも何かの縁かもしれないしね。
そんな友人関係をたくさん築くことができたら、FIRE後の生活もきっと楽しい人生になるだろう。
といっても、FIREはまだまだ遥か先なのだが。
経済的に自由になったら、自分の好きなことで起業して社会と関わりを持ちながら、自由に暮らせることがやっぱり理想ではないかな。
自分だけFIREしても周りは働いているし、暇な人間なんて人生の夏休みを謳歌している大学生くらいしかいないだろう。
お金持ちの多くは、働くことが大好きだしね。
そんな仕事にすでに出会えている人はきっと幸せなんだろうな。
そういうわけで、FIREを目指しながらも「一生付き合っていける友人」と「生きがい」をこの先いくつも見つけて、人生を豊かにしていけたらと思う。